それは1年目の時の話

 私の現場は、私(1年目)、次席、所長の3人で現場を回していました。

 1年目ということもあり、右も左もわからず次席の先輩の後ろについて、言うことを聞いていましたが、次席の先輩は今回のような施工管理の人数が少ない現場の経験がなく、いつも私と次席の先輩は所長に怒られていました。

 怒られる中でも早く一人前になろうと必死に仕事をしていたのですが、ある日事件は起きました。

 コンクリート数量が数十m3規模のそこまで大きくないRC構造物の構築をしていた時のことです。

 測量、墨出し、鉄筋、型枠までは特に問題なくできていたのですが、生コン打設をしたときに型枠が生コンの液圧で10mmくらい膨らんでしまい、近接している他の構造物との離隔が規格値を満たしていない状態になってしまいました。

 その時は、まだ所長も「まぁ仕方ないか」というような感じでした。

 規格値を満たしていないため、膨らんでしまった部分のコンクリートを斫り撤去して、左官補修で上塗りして修正することになりました。

 しかし、その修正段階で私が墨を出して職人さんに指示を出したのですが、斫り段階で規格値から2mmくらいしか余裕をもたせていなかったため、左官の段階で規格値を超えてしまい(左官でモルタルを定着させるには5mmくらい上塗りする必要があるため)、修正したのに修正できていないという悲惨な状況が爆誕しました。

 これが所長に伝わってからは、もう大変。人生で1番くらいブチ切れられました。これでもかというくらい。(次席の先輩も上司なのにしっかり確認していなかったためか、私よりも怒られていました。)

 ですが、正直「1年目の俺にそんな重大なとこ完全に任せるのもおかしいだろ!」と心の中で逆ギレしていました。(まぁお金をもらっている以上、怒られるのは当たり前ですが。)

 自分で確認して規格値が満たせていないということが判明し、所長に伝えなければならないという状況の時、リアルに体がフリーズしました。

失敗の原因と、その対策

 今回の失敗は、数十m3規模のRC構造物だったので、数百万円の損害でしたが、数百m3規模以上の構造物の場合、数千万円、下手したら1億円ぐらい損失が出るので、非常に注意が必要です。

失敗原因

 失敗の原因は、「余裕のなさ」です。

 修正段階で規格値に余裕をもっていなかったのもそうなんですが、一番はその前の最初の墨出し時の余裕のなさが原因だと思いました。

 理由は、私と先輩の墨出しが遅く、次の工程が来る直前まで墨出しをやり直していて、所長に確認をお願いする前に鉄筋や型枠が組まれて行ってしまったことです。

 もし墨出しの段階で余裕をもって1日前に終わらせていたら、空いた1日で所長の確認とアドバイス(コンクリートの圧で型枠が膨らむからもう少し余裕をもたせたほうがいい等)を受けることができて、仮に型枠が膨らんだとしても、規格値以内に収めることができました。

対策

 余裕をもって仕事を終わらせるためには「準備」「確認(報連相)」が非常に重要だと思います。

 今回の場合、測量・墨出し計画は次席が立てていたのですが、現場で墨出しを行うまでに十分な計画が立てられていないために問題に対処できず、現場で「あーでもない、こーでもない」とずっと無駄に考える時間が増えることで余裕がなくなっていきました。

 もしここで、「準備」「確認(報連相)」ができていたら、

自分なりの計画を作る→問題があり現場でうまく墨出しできない→現場で無駄に悩む→余裕がなくなって施工ミス発生

 となるところが、

自分なりの計画を作る→墨出し前に現場を確認して今の計画が妥当か確認→問題があれば計画を修正→所長に計画を確認してもらう→問題があれば修正→スムーズに墨出し→余裕ができたので、出した墨を所長に確認してもらう→施工ミスがなくなる

 になり、ほとんど施工ミスをすることがなくなります。仮に施工ミスした場合でも都度、所長に確認していたため、怒られることも少ないでしょう。

 そのため、私と同じようなミスを繰り返さないためにも、「準備」「確認(報連相)」

 この2つを徹底するように心がけましょう。

最後に

 施工管理は責任の大きい仕事で辛いことも多いと思いますが、私のようにしょうもないミスでブチギレられてる人間もいるので、落ち込まずに一緒に頑張っていきましょう!

 皆さんの活躍を祈っております。